中学3年の秋以降となると、いよいよ高校受験が目の前です。
この時期から最後の追い込みに塾を利用しようと考える人もいるのではないでしょうか。
塾でも「まだ間にあう!」「ラストチャンス!」といったセールストークで中学3年生の入塾を受け付けているところがあります。実際には中学3年生の秋から塾に入って、どのぐらいの効果があるのでしょうか?
塾長をしていた経験から解説してみたいと思います。
ピンポイントでの塾の活用なら効果あり
中学3年の秋以降となると、とにかく高校受験までの時間が限られています。
今まで以上に限られた時間を効率的に使うことが求められるのです。
受験勉強には自分でやらなければらなないことと教えてもらったほうが効率的なことがあります。
例えば、英単語や重要語句の暗記。
これは「自分でやる」しかありません。
反対に数学の応用問題の解き方などは自分で考えることも大切ですが、限られた時間の中では解説を聞いて解き方を覚えてしまうという効率的な勉強も必要です。中学3年の秋以降で塾が役立つのはココです。
入試問題など実戦的な問題の解説は参考書を読むよりも講義形式で聞いたほうが頭に入りやすいのです。このため実戦的な問題の解説が多い塾に入るのであれば十分に役に立ちます。
自分が苦手な科目や単元があり、そこに絞って塾を活用することをオススメします。
追い込みが効くのは自宅での独学
全体的な学力アップというのであれば中学3年の秋以降からの入塾では役に立ちません。
理由は時間が足りないから。
塾に通うまでの時間、塾の授業の合間、塾が終わってから家に帰るまでの時間。
こうした時間が無駄になってしまいます。
また、塾では授業時間が何時から何時までと決められています。
このため集中力が上がってきても時間になって終わりということもあります。
常に同じ時間だけ集中できるのが理想ですが、理想通りに受験勉強は進みません。何時間もぶっ続けで集中できるときもあれば、30分ぐらいで集中が途切れてしまうこともあります。
塾に通わず自宅での勉強なら、好きなだけ集中して勉強することができます。
疲れるまで勉強して、疲れたらヨコのベッドで寝てしまう。
こうした限界まで追い込むことができるのが自宅での勉強のメリットです。
自宅での独学でも塾の講義と変わらない質の勉強をすること最近は可能です。
スタディサプリなど自宅で動画授業を見ることができるツールがあるからです。
最後の追い込み時期であれば、こうしたものを積極的に活用してみてください。
⇒ スタディサプリ中学講座