公立小学校から中学受験で私立中学校に入った子の中には、学校の授業についていけず落ちこぼれになってしまう子がいます。
というのも、公立に進んだ子でも中学では学校の授業についていけなくなることが少なくありません。これは中学になると、学習内容が一気に難しくなることや、教科ごとに先生が変わることが影響しています。
さらに、公立小学校から私立中学校に進んだ子の場合は、小学校とは違って、周りが出来る子ばかりなので、ちょっと分からないことがあるとあせってしまう面もあります。
中学受験に合格したぐらいですから、もともと頭が良いことは間違いありませんが、授業の進み方が早い私立中学の場合は、ちょっとのつまづきが致命傷になりかねません。
中学になると、前に習ったことを前提として新しい単元に入っていくことが増えるので、どこかで分からないことがあると、新しい単元も理解することが出来ず、雪だるま式に分からないことが増えて行ってしまいます。
こうしたときに大事なのは早めの対策。
「ちょっと様子を見てみる」のでは、分からないことが増えてしまうだけです。
また、塾選びでも通常とは違った視点が必要です。
私立中学対策のある塾を選ぶ
学校の授業が分からないなら塾に行けばよいと安易に考えてしまうのは私立中では危険です。私立中学の授業についていけなくなったときに、塾に行っても成績が上がらないことがあります。それは、塾に私学中対策のクラスがない場合です。
私立中と公立中では授業の進度が全く異なります。このため公立に通っている子も受けるような授業では、私立に通っている子にとっては不十分です。
あくまで学校で習っている公立中よりも高度な内容を教えてもらわないと意味がありません。
塾の中でも私立中学生向けのクラスを設けているところは、こうした内容を教えています。
塾を選ぶ際には、「私立中学生向けのクラスがあるか」が最低限の条件です。
さらに、「その私立中学生向けのクラスで使っている教材をチェック」すれば完璧です。
チェックするポイントは使っている教材が通っている中学校の教科書に沿ったものか?です。
私立中学校と一括りにしても学校によって授業内容は大きく異なります。
特定の私立中学校生しか通わないような塾であれば、その学校にあわせた内容になっていると思いますが、大きな駅にあるような塾だと、別の中学校に合わせている可能性もあります。
必ず事前に確認するようにしてください。