大手塾ではないけれど個人でやっている評判の良い地元の塾ってありますよね。塾長の面倒見が良くて、予定の時間を過ぎてもわかるまで教えてくれたり、大手チェーン塾にはない良さを持っていたります。
通っていた先輩も成績が上がったということで何年も地元では続いていると、良い塾だと安心してしまいそうですが、こうした塾には思わぬ落とし穴があります。
学校の成績は上がるが…
学校の成績を上げるには、学校で行われる定期テスト対策に力を入れることがカギです。地元の塾であれば、過去にそれぞれの学校で出題された定期テストの問題を保存してます。
学校の定期テストは、先生が変わらない限り同じ先生が作ることが多いので、前年と似た問題がつくられることがほとんどです。このため、過去の定期テストの問題を解いておくというのは効果抜群の勉強方法です。
これが出来るのが地元の塾ならではの強みではあるのですが、デメリットもあります。
それは、その学校でしか通用しない学力がついてしまうということです。
学校の成績が上がることは、もちろん良いことなのですが、ほとんどの中学生には高校入試があります。学校推薦で試験は面接だけという人もいますが、少数派ですよね。入学試験を受ける人のほうが多数派です。
この入学試験で通用する学力をつけなければ意味がありません。
学校の定期テストに意味がないというわけっではないのですが、あまりにも学校の定期テストに特化した勉強をしてしまうと、入学試験で通用する学力が身につかなくなります。または、その自覚がなく、入試当日になって思ったより難しかったなんてことになりかねません。
評判の良い地元の塾が危険なのは、この点です。
なぜ、評判がいいのか?
「学校の成績が上がるから」が評判の良い理由だとしたら、塾ではどのように勉強を教えているのかを確認しておきましょう。教え方は「おまかせ」はよくありません。
「地元の中学校の定期テスト対策に特化した勉強をしている」「地元の中学校の過去の定期テスト問題があるので、これを解かせている」という塾は良さそうに思えますが、高校入試に通用する学力をつけるという意味ではマイナスの面もあります。
「まずは学校の成績を上げる」ということを最初の目標にすることは間違いではありませんが、ゴール(目標設定)を間違えないようにしてください。高校入試がゴールであれば、それにあわせた塾選びが大切です。
地元の評判だけに惑わされずに、選ぶようにしてください。