中学2年生向けの冬期講習選びでは、翌年の高校受験を意識したものにならざるを得ません。高校受験まであと1年。長いようで、1年はあっという間です。この1年を無駄に過ごさないために、冬期講習選びでは気をつけたいことをまとめてみました。
短期的な成果が出ることのデメリットに注意!
冬期講習は短期間で集中的に勉強するものですが、中学2年生の段階ではあまり短期的な成果にこだわる必要はありません。この段階で一気に成績が上がってしまうことにはマイナス面もあるからです。
成績が上がってしまうことでのマイナス面とは「油断」と「過信」です。
「やれば出来るんだ!」と思ってしまうことで、その後の受験勉強がおろそかになる危険があります。
中学2年の冬期講習で習う範囲は基本的に中学2年の2学期までです。
このぐらいの範囲であれば、ちょっと勉強しただけで成績が上がることは珍しくありません。
ここで成績が上がったからと言って、高校受験で通用するとは限りません。
中学2年生の2学期までの範囲も入試では出題されますが3学期以降、3年生の範囲も出題されます。
ヘンに自信をつけてしまって、3学期や3年生の1学期の勉強がおろそかになってしまう。「夏期講習で取り返せばイイ」と思ってしまうのは危険です。
3年生になったときに勉強する必要があるのは、3年で習う範囲と入試問題への対応です。
入試問題への対応が少ない2年生の冬期講習のときのように取り返せるとは限りません。
中学2年生の冬期講習の目的は受験に向けて足りないところを知る
短期的な成績を上げることよりも中学2年生の冬期講習で大切なのは、高校受験に向けて自分の足りないところを知ることです。今後一年間で何をどのぐらい勉強すればいいのかを知ることが大切です。
- 英単語力は足りているか
- 入試レベルの漢字の読み書きに対応できるか
- 数学の計算問題に対するスピードと正確さは十分か
こうしたことを知るための冬期講習とすることが大切です。
2年生向けの冬期講習の中には受験を強く意識したものと、受験よりもこれまでの総復習に重点を置いたものがあります。受験を意識したものは、今の段階では早すぎるとして敬遠されることもあるのですが、上記の観点から、受験を意識しているものの方がオススメです。
いままでの総復習型の冬期講習だと、確かに成績が一時的に上がる効果が高いのですが、これが「過信」につながり、3学期と3年生になってから勉強をサボってしまうことにつながりかねません。
大事なのは冬期講習を受けた後の過ごし方です。
2年生にとって冬期講習後から受験まで1年間あります。
その1年間を有意義に過ごすための冬期講習を選ぶようにしてください。