学力の国際比較

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ゆとり教育による子どもの学力低下が「脱ゆとり教育」の導入につながりました。
そこで、どの程度、学力が低下したかについて、国際的に比較してみたいと思います。

国際的に子どもの学力を比較する指標としては、「PISA調査」と呼ばれるものがあります。
この調査の対象は15歳ですので、日本では中学3年生にあたります。

PISA調査の概要
・2000年に第1回目を実施し、3年ごとに実施
・「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」を調査
・前回の2009年調査では65の国と地域が参加

PISA調査の結果

読解力 2000年 2003年 2006年 2009年
日本の順位 8位 14位 15位 8位
1位の国・地域 フィンランド フィンランド 韓国 上海
数学 2000年 2003年 2006年 2009年
日本の順位 1位 6位 10位 9位
1位の国・地域 日本 香港 台湾 上海
科学 2000年 2003年 2006年 2009年
日本の順位 2位 1位 5位 5位
1位の国・地域 韓国 日本、フィンランド フィンランド 上海

まとめ
日本の子どもの学力は国際的に比較して2006年まで低下傾向にありましたが、2009年の調査では持ち直しています。ただし、近年はアジア勢(韓国、香港、台湾など)の学力が日本よりも上昇傾向にあります。

国際的な人材の交流が活発になるにつれ、日本にもアジアからの留学生が多く来ています。
また、日本人だけの職場というのは少なくなりつつあります。

こうした海外勢とも将来的に仕事を一緒にすることを考えると、早いうちから、しっかりとした学力を身につけておくことが必要だと考えられます。

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