私立高と公立高に通った場合で、どのくらい学費(教育費)が違うのかについて調べてみました。中学までは公立でも、高校からは私立も選択肢に入ってくると思います。最新のデータがありましたので比較してみました。
データは文部科学省が行った「子供の学習費調査(平成26年度)」というもの。
全国の小中高(国立、公立、私立)を対象としたもので2年ごとに行っている調査です。
私立高と公立高の差は2.4倍
高校の場合は全寮制のところもありますが、ここでは比較しやすい全日制で比べてみます。
公立高校の場合の1年間の教育費の総額は40万9,979円。私立高の場合は99万5,295円です。公立高「1」に対して、私立高「2.4」と2倍以上の差があります。
ただし、小学校や中学校よりは公立と私立の差が小さくなっています。
小学校では公立「1」に対し、私立「4.8」。中学校では「1」:「2.8」です。
この金額は教育費の総額なので、これには学校教育費と学校外活動費が含まれます。
その内訳は下記の通り。
- 公立高の1年間の教育費内訳
学校教育費 …24万2,692円(59.2%)
学校外活動費…16万7,283円(40.8%) - 私立高の1年間の教育費内訳
学校教育費 …74万0,144円(74.4%)
学校外活動費…25万5,151円(25.6%)
公立高の学校教育費で最も多いのは定期代など通学関係費。これが学校教育費の約3割を占めいています。ただし、電車通学か自転車通学かによってだいぶ違うので、あくまで平均ということです。
これに対し、私立高の学校教育費の3割を占めるのが授業料。平均で年間25.8万円かかっています。これとは別に入学金もそれなりの金額がかかるので差が大きくなるというわけです。
ここまでは1年生から3年生までの平均になります。
学年別にみると下記のようになっています。
公立でも私立でも1年生のときが最もかかる
学年別にみた1年間の教育費総額は下記の通りです。
- 公立高の学年別教育費
1年生… 48万8,134円
2年生… 39万2,965円
3年生… 34万5,724円 - 私立高の学年別教育費
1年生…117万8,991円
2年生… 93万9,161円
3年生… 85万5,640円
私立高校の一年生時のときだけが年間で100万円を越えています。
入学金があるので、ここが一番高くなってしまいます。
3年間の合計は、公立高では122万6,823円。私立高では297万3,792円です。高校の場合は、基本的に給食がないので、これとは別に昼食代もかかります。
私立か公立かを選択するときの参考にしてみてください。