中学は義務教育ですので、誰でも学校には通っています。
では、学校の授業だけでは不十分なのでしょうか?
一般的に、学校には「勉強をしに行くもの」と考えられています。
もちろん、その通りですが、これは学校の一面に過ぎません。
中学生の場合、学校には「集団生活を学びに行く」という側面もあります。
具体的には、部活動であったり、文化祭などの学校行事です。
こうした活動を通して、中学生は学校で人間関係を学んでいます。
これは、大人になって社会生活を営む上でとても大切なことです。
学校の先生は、こうした面での指導も役割として担っています。
それだけに、学校の先生が教科の指導だけに専念できるわけではないのが現状です。
このように、「学校は勉強するところ」ではありますが、
「勉強だけするところ」ではありません。
一方、塾はどうでしょうか?
いろいろな形態の塾がありますが、基本的には「勉強だけするところ」です。
塾は他の生徒の邪魔になると思えば、生徒をやめさせることが出来ます。
それだけに、講師には教科の指導に専念できる環境が揃っています。
そもそも、塾は必ずしも行かなければならないものではありません。
誰もが何らかの目的を持って、自ら通うのが塾です。
これは、義務教育の中学校とは大きな違いです。
学校には、義務教育なので仕方なく通っている子もいます。
そして、「何らかの目的を持った人が集まる塾」と「仕方なく通っている人もいる学校」では、勉強に対する前向きな雰囲気が違ってきます。
塾に通っている子の中には、「塾だと友達と勉強の話が出来るのでうれしい」という子も少なくありません。勉強の話ができるのが新鮮だったりするからです。
というのも、学校で勉強の話をすると「真面目な子」とイメージを持たれてしまいます。
中学生の場合、必ずしもそれが良いイメージにはなりません。
塾が持つ勉強に対しての前向きな雰囲気は、良い刺激となります。
特に中学生ぐらいの年代は、ちょっとした刺激で「変わる」ことがあります。
これが塾に通うことの良さと言えます。逆に言えば、塾からこのような刺激を受ける必要がないのであれば、塾に通う必要はありません。
実際、私立中学校の子は公立中学校の子よりも塾に通う割合が低くなっています。これは、私立中学であれば、学校で勉強に対する刺激が満たされることが一因だと考えられます。
もちろん、塾に通わなくても勉強ができる場合も、わざわざ通う必要はありません。
ただし、客観的に実力を知るために模擬試験などは受けることをオススメします。
まとめ
・中学校は、勉強以外にも集団生活を学ぶもの。
・それだけに、先生が勉強面まで充分に手が回らないことがある。
・一方、塾の講師は勉強だけに専念できる環境がある。
・塾には目的を持つ子しか通っていないので、勉強に対する前向きな雰囲気がある。
・塾に通えば、この前向きな雰囲気から刺激を受けることができる。