高校受験のことは、中学3年生になってから考えれば良いというのは危険です。
3年生になってから考えたのでは、手遅れになってしまいます。
多くの高校では、入学試験の問題の半分以上は1、2年生の範囲から出題されます。 中学1、2年生の段階でつまづいているところがあると、3年生になった時に大きなハンデを抱えていることになります。
また、「3年生になってから、遅れを取り戻す」のは考えているほど、簡単ではありません。 特に前に習った知識が前提となる数学や英語は大変です。
遅れを取り戻している間も、さらに授業が進んでしまいます。 完全に遅れを取り戻すまでは授業が理解できず、また後でその授業分を取り戻さなければなりません。
3年生の時に、そこまでの時間はなかなかとれません。
また、入試当日までに遅れを取り戻せば良いのでもありません。
3年生の2学期には入試範囲を一通り終わらせて、あとは過去問など実戦形式の問題を解く必要があるからです。
そもそも高校受験は、入学試験での成績と内申点と呼ばれる学校での成績を基に判定されるのが一般的です。 このため、高校受験では、中学校での成績(3年生の1、2学期の成績)も上げる必要があるのです。
3年生になってから、1、2年生での遅れをすぐに取り戻すのは極めて困難です。 それが出来るようであれば、1、2年生の時に勉強で遅れが出ていないでしょう。
では、どうすればよいか?
「中学校での勉強の延長線上に高校受験がある」と考えることが大切です。
中学1、2年生のうちから、学校での勉強をしっかりしておくことが一番です。
そのために、必要ならば塾にも通うのも良いですし、通信教育などを活用して自宅で勉強するのも必要です。
中学3年生になってから勉強の遅れは塾で取り戻せばいいと考えるのはやめましょう。
そんなに簡単に取り戻せるものではありません。
3年生からでも大丈夫だったという合格体験談などもありますが、それは塾に通っていなくても1、2年生のうちから家でしっかり予習・復習をしていたというような人です。
マイナス状態で3年生から受験勉強を始めたわけではありません。
カン違いしないようにしてください。