中学校では、2012年4月から新学習指導要領が完全実施されます。
これにより、増える学校での授業時間数についてまとめました。
(学習指導要領については、「知っておきたい教育事情(新学習指導要領で何が変わる)」をご覧ください。)
どのくらい増えるのか
中学校3年間で、総授業時間が105時間増えます。
単純に1年間の平均だと35時間の増加なので、それほど増えないと感じるかもしれません。
しかし、科目別に見ると「総合学習」や「選択科目」の時間が減り、主要科目(英国数理社)の時間が大幅に増えています。
科目別の授業時間の変化
国語 | 35時間増加 |
社会 | 55時間増加 |
数学 | 70時間増加 |
理科 | 95時間増加 |
英語 | 105時間増加 |
体育 | 45時間増加 |
総合学習 | 減少(時間数は学校により異なる) |
選択科目 | 減少(時間数は学校により異なる) |
総授業数 | 105時間増加 |
中学校3年間での総授業時間は、105時間増えたことにより3,045時間となります。
中学校3年間の総授業時間の推移
昭和44年~ | 昭和52年~ | 平成元年~ | 平成10年~ | 平成24年~ |
3,535時間 | 3,150時間 | 3,150時間 | 2,940時間 | 3,045時間 |
平成10年度以降が現在の「ゆとり教育」カリキュラムです。
こうしてみると、授業時間が増えるといっても「ゆとり教育」前の水準までは戻っていません。
これは学校週5日制を維持する以上、このあたりが限界かと思います。