中学3年生の通知表は内申点に直結するため高校受験でも大きなウェートを占めます。誰もが5が欲しいですよね。かつては相対評価といって「5」をつけられる人の割合が決まっていましたが、いまは絶対評価となり、基準に達していれば何人でも5をつけることができます。
となると、どのぐらいの人に「5」がついているのか気になりますよね。調べてみました。
東京都の公立中学校3年生の12月末時点での評定状況(通知表の評価)を調べた結果(平成29年)が教育委員会のホームページに掲載されていました。
通知表の科目別評定別人数割合(%)
5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
国語 | 11.6 | 25.6 | 48.1 | 11.8 | 3.0 |
社会 | 13.9 | 23.7 | 44.8 | 14.3 | 3.4 |
数学 | 13.1 | 23.3 | 44.7 | 14.7 | 4.2 |
理科 | 12.9 | 23.8 | 46.7 | 13.4 | 3.2 |
音楽 | 12.7 | 26.8 | 49.0 | 8.9 | 2.6 |
美術 | 11.0 | 27.7 | 50.9 | 8.0 | 2.5 |
保健体育 | 9.0 | 27.7 | 53.1 | 7.7 | 2.5 |
技術・家庭 | 10.3 | 27.0 | 51.2 | 9.2 | 2.4 |
英語 | 15.0 | 22.4 | 42.8 | 16.0 | 3.9 |
通知表に「5」がつく人が最も多い科目は英語で15.0%。
7人に1人以上は「5」がつくことになります。
反対に最も「5」がつく人が少ない科目は保健体育で9.0%。
こちらは10人に1人以下の割合となっています。
ただし、この数字はあくまでも東京都の公立中学校平均値です。
「5」がつく人の割合は学校により大きなばらつきがあります。
科目別にもっとも「5」がつく人が多い学校で、その割合(5がついた人の割合)をみると次のようになります(区、市はその中学校がある区、市のことで、区や市の平均値ではありません)。
5がつく人が最も多い学校での5のついた人の割合(%)
科目 | 5のついた人の割合 | その中学校がある区、市 |
国語 | 32.9 | 世田谷区 |
社会 | 48.6 | 町田市 |
数学 | 34.4 | 八王子市 |
理科 | 38.7 | 港区 |
音楽 | 37.5 | 港区 |
美術 | 42.6 | 千代田区 |
保健体育 | 26.6 | 千代田区 |
技術家庭 | 34.0 | 港区 |
英語 | 39.1 | 港区 |
東京都の平均値よりかなり高いですね。
社会の48.6%というのは、ほぼ2人に1人の通知表に「5」がついた中学校が町田市の中にはあるということです。