文部科学省から発表された「子どもの学習費調査」の結果から中学生の塾の費用がいくらぐらいかをまとめました。この調査は平成6年度より2年に一度、全国規模で行われています。
平成28年度分の結果は下記のとおりでした。
調査項目の中に学習塾費という項目があり学年別に平均額がまとめられています。
公立の中学生だと年間で
1年生:20.3万円
2年生:24.0万円
3年生:40.1万円
と受験学年の3年生は1年生の2倍近くとなっています。
私立中学生の場合は、同じく年間で
1年生:22.8万円
2年生:25.4万円
3年生:30.3万円
と1年生と3年生の差が公立中学生ほど大きくありませんが、1、2年生は公立中学生よりも多くかかっています。
(補足)この数値は、学習塾に費用を払った人の平均です。
学習塾に通っていない人(支払った費用が0円の人)は計算から除外してあります。
このため1、2年生では私立中のほうが高くなっています。
学年別に見た中学生の1年間の学習塾費
学年 | 公立中学校 | 私立中学校 |
---|---|---|
中学1年生 | 203,000円 | 228,000円 |
中学2年生 | 240,000円 | 254,000円 |
中学3年生 | 401,000円 | 303,000円 |
公立中のほうが学年が上がるにつて金額が上がっていく幅が大きくなっています。
受験のある中学3年では月額でも3万円超となります。
平均金額で見ると、極端に多く払っている人に全体値が引っ張られる可能性があります。
そこで、支払った金額帯ごとの分布で見てみると次のようになります。
学習塾費として支払った金額別の分布
支出金額 | 公立中学校 | 私立中学校 |
---|---|---|
0円 | 31.1% | 45.2% |
~1万円未満 | 1.7% | 1.9% |
~5万円未満 | 4.8% | 6.4% |
~10万円未満 | 6.1% | 7.6% |
~20万円未満 | 14.0% | 9.4% |
~30万円未満 | 14.6% | 11.2% |
~40万円未満 | 9.5% | 6.6% |
40万円以上 | 18.3% | 11.8% |
公立中の場合、年間で40万円以上という人が18.3%もいます。
6人に1人以上の割合なので、かなり高いですね。