公立中学生の場合、全国平均で68.9%の生徒が塾に通っています(平成28年度調査)。
(データについての補足)
通塾率のデータは、いろいろな団体が調べていますが、学習塾業界がまとめている数値などは業界にとって都合のいいようにアンケートを取っている可能性もあるので信用できません。そこで、文部科学省が2年ごとに行っている「子供の学習費調査」の数値を調べてみました。文科省の調査は、全国的に行っていることからデータ件数も多く信頼性が高いと考えられます。
文科省のデータには通塾率という項目はないのですが、「学習塾費」を「1年間のあいだに手出した人の割合」のデータがあるので、これを通塾率としています。
公立中学3年生の通塾率は80.4%
中学生全体では68.9%ですが、学年によりその数値は異なります。
- 中学1年生…57.9%
- 中学2年生…67.8%
- 中学3年生…80.4%
やはり学年が上がるにつれて塾に通っている子の割合も増える傾向にあります。
受験学年となる中学3年生では80%超の生徒が塾に通っています。
ちなみに、上記は公立中に通っている生徒のみを対象にしたものですが、私立中の生徒を対象にしたデータもあります。
- 私立中全体…54.8%
- 中学1年生…52.8%
- 中学2年生…55.4%
- 中学3年生…56.2%
意外な気がするかもしれませんが、私立中に通っている生徒でも2人に1人以上は塾に通っているのです。ただし、目的は受験対策ではなく学校の授業についていくためのものです。このため私立の場合は中学1年から3年まで通っている子の割合が55%程度で、それほど違いがありません。
「私立中に入れば塾代がかからないので授業料はかかってもトータルで見れば教育費は安い」という考え方が中学受験生の保護者には広まっていますが、上のデータでわかるように必ずしも塾代がかからないわけではありません。むしろ、半数以上の子は塾代がかかります。
また、男女別のデータを見てみると公立中、私立中ともわずかですが男子のほうが塾に通っている人の割合が高くなっています。女子のほうがマジメな子が多く、塾に通わなくても自宅で勉強できる人が多いからかもしれません。
また、塾に通っている子の割合は都市部と地方でも異なります。
公立中学校に通う中学生全体の通塾率を所在市町村の人口規模別で比べてみたデータが下記。
- 5万人未満…52.8%
- 15万人未満…64.3%
- 15万人以上…73.1%
- 指定市・特別区…79.4%
以上、塾に通うかどうかの参考にしてみてください。
塾代が気になる方は下記のサービスも検討してみてください。
⇒ スタディサプリ/塾平均より年間24万円お得!? 月額980円(税抜)/テキスト代無料