塾と比較して検討されるものに家庭教師があります。
どちらも学校以外で勉強するためのものですが、違いをまとめました。
塾と比較したときの家庭教師の特徴は下記の通りです。
1.先生に気を遣うことになる
家庭教師の場合、先生が自宅に来ます。
自宅に他人を招くことで、家族が気を遣うことになります。
先生が来て勉強しているときは、TVの音を小さくしなければならないですし、お風呂上りにリラックスした格好でいることもできません。兄弟姉妹がいる場合は、こうしたことが不満の種になることもありますので、気をつける必要があります。
また、先生に飲み物や軽食を用意する必要はありませんが、
何も用意しないのも不自然に感じてしまう場合もあるかと思います。
このあたりはお母さんの性格にもよると思います。
念のために補足しておくと、家庭教師の先生に何か用意しておかなければならないということはありません。用意しなくても気にならないのであれば、特に問題ありません。「お子さんが塾に行く」のであれば、このあたりの気遣いは無用となります。
2.緊張感に欠ける
自宅で勉強するのと外で勉強するのでは、どうしても緊張感に違いが出ます。
最初の頃は、家庭教師の先生がいれば緊張感を持って勉強することができます。
しかし、誰でも慣れるにしたがって先生とも「仲良く」なってきます。そうすると、先生以外には同じ空間に他人がいないので、どこか緊張感が欠けるということがあります。
塾であれば、個別指導の場合でも、教室内には他の人がいます。このため、公共の場という意識が働いて、いい意味で緊張感を持って勉強することができます。
ただし、これは逆に言えばリラックスして勉強できるということです。
「他人の目が気になって勉強できない」というのであれば、家庭教師のほうが向いています。
3.先生以外から勉強の刺激を受けることがない
塾の場合は、他の子も一緒の場所で勉強しています。
個別指導のため授業は別でも、一緒の場所で勉強していることは同じです。
同年代の他の子から刺激を受けることは良くあります。
直接、話したことがなくても、隣で勉強しているというだけで刺激になるものです。
また、担当の先生以外にも教室長や塾長と呼ばれる人がいます。
こうした人からのアドバイスやちょっとした一言で勉強のやる気が上がることがあります。
家庭教師でも、「勉強コンサルタント」のような名称で、先生以外にも担当となる人がいるケースがあります。ただし、毎回、お子さんと顔をあわせてはいないので、そうした「コンサルタント」から刺激を受けることは少ないと言えます。
4.塾への行き帰りの時間が省略できる
これは家庭教師のメリットです。
特に、行き帰りが遅い時間になる場合は、安全面で見ても家庭教師のほうが安心です。
また、お子さんにとっても雨の日でも、通わなくて良い(先生が来てくれる)というのはありがたい部分です。
5.家庭教師のほうが費用がかかる
一般的に家庭教師のほうが費用がかかります。
(補足)家庭教師の魅力に、「お子さんのペースにあわせて勉強を見てもらえる」ということがあります。これは、集団塾と比較した場合はその通りです。ただし、個別指導の塾が増えてきているので、このことを塾と家庭教師の違いとは言えなくなってきました。