せっかく通い始めた塾があっていなかった場合、「成績が上がらない」以外にもいろいろなデメリットがあります。
まず、塾を替えるとなると、入塾金などの費用面の負担が生じます。
入塾金は無料の場合もありますが、諸経費やテキスト代などが意外とかかるものです。
そして、何よりも勉強面で悪影響があります。
失敗例1.塾を替えることでストレスが生じる
塾は、中学生にとっては学校とは別のもう一つの「社会」です。
誰でも、新しい環境に慣れるには時間がかかります。
特に思春期で周りのことが気になってしまう中学生にとっては、知らない「社会」に入っていくというだけで緊張するものです。後からの参加で、前からの参加者に、なんとなく引け目を感じてしまうことは誰にでもあることです。
これは、個別指導の形態をとっている塾でも同じです。
教室の雰囲気が違うだけでも、最初は緊張してなかなか集中できないものです。
また、細かいことですがテキストが替わるだけでストレスを感じる生徒もいます。
勉強があまり得意でない子の場合は特にその傾向があります。
失敗例2.やる気をなくしてしまう
塾を替える理由が「成績が上がらないから」の場合、お子さんがやる気をなくしてしまう恐れがあります。特に、中学になって初めて塾に通った人には、この傾向があります
「どうせ、塾に行っても成績が上がらないから、塾には行かない。他の塾も同じでしょ。」
「塾に行ってるのに良い点が取れないのは、勉強が向いていないから。」
そう言って、「勉強しない言い訳」になってしまうこともあります。
これでは、塾に通ったことが逆効果です。
失敗例3.受験勉強でハンデを負う
中学3年間は長いようで、あっという間です。
また、入試問題は中学1、2年の学習範囲からも多く出題されます。
塾がお子さんにあっていなかった場合、その期間の勉強が無駄になってしまいます。
また、それを取り戻すのに余計な時間がかかります。
受験勉強には、積み重ねが大切です。
そのためには、早いうちから勉強のリズムを作る必要があります。
塾を替わってしまうと、この「勉強のリズム」がなかなか作れません。
まとめ
以上のように、塾選びの失敗には大きなデメリットがあります。
「とりあえずこの塾にしてみよう」「ダメそうなら換えればいいや」
などとは考えずに、慎重に塾選びをされることをオススメします。