新学習指導要領で何が変わる

中学校では、2012年の4月から新しい学習指導要領が完全実施されます。すでに一部分は先行実施されていましたが、4月からは新しい学習指導要領がすべて実施されることとなります。

これは、10年に一度の大きな変化です。
中学生のお子さんをお持ちの方は、その内容について把握しておくことをオススメします。

学習指導要領とは
ます、学習指導要領とは何かについて説明します。
これは、国が定める教育方針になります。

具体的には、「何年生でどんなことを勉強する」とか「科目ごとに1年間で何時間勉強するか」といった内容です。学校は、この方針(=学習指導要領)に沿って、授業を行っています。

学校ごとに教育内容のバラつきが出ないように、こうした基準を定めています。その内容は、10年に一度の割合でその時代の現状にあわせたものに見直されています。

今回の改定は、「脱ゆとり教育」が大きなテーマになっています。
これは、これまでの「ゆとり教育」への反省から生まれたものになります。

そこで、次にこれまでの学習指導要領の流れについて確認してみます。

これまでの学習指導要領
学習指導要領の中で「ゆとり教育」が提唱されたのは1980年になります。
いまから、30年以上前です。

この頃は「受験戦争」といった言葉が使われだし、「詰め込み教育」への批判が高まっていました。
1960年代~70年代生まれの方にとっては、自らが生徒であった頃の話になります。

ただし「ゆとり教育」への移行は徐々に行われ、完全実施されたのは1992年になります。
いまから、約20年前です。

「ゆとり教育」では、「学校週5日制」「授業時間数の削減」「総合的な学習の時間」などが導入されました。
しかし、国際比較で日本の生徒の学力が低下したことから、ゆとり教育への批判が高まります。

「分数ができない大学生」といった書籍が出版されたのも、「ゆとり」への批判と重なりました。
こうして、「子どもたちの学力低下」といった問題から「脱ゆとり教育」が唱えられるようになってきたのが現状です。

では、「脱ゆとり教育」とは何なのか、その中身を次に見てみます。
これが、「新学習指導要領で何が変わる」の答えになります。

脱ゆとり教育の内容 ~新学習指導要領で変わるもの~
脱ゆとり教育では、「基本的な知識の取得」と「思考・表現力の育成」を目指しています。これは、ゆとり教育での子どもたちの学力低下への反省から生まれたものです。

具体的には、まず絶対的な授業時間数が増えます。
中学校では、3年間の授業時間(国・数・理・社・英・体育)が約10%増加します。
(補足)「総合学習」の時間が減ったので、総授業時間では約3.5%の増加です。

また、理数系の科目での学習範囲が広がります。
簡単に言うと、学習内容が、ゆとり教育よりも「難しく」なります。
(例)
・中学1年数学に「球の表面積・体積」が追加
・中学3年数学に「標本調査」が追加
・中学3年理科に「水溶液とイオン」が追加

まとめると、2012年4月から中学校では「授業時間が増え、勉強内容も難しくなる」ということです。
これにより、出来る子と出来ない子の格差が、ますます広がることが予想されます。

以上が新学習指導要領に関する状況になります。
塾選びやお子さんの勉強に関しての参考にしていただければ幸いです。
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